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漆工町 木曾平沢
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漆工町 木曾平沢: 3.伝統的建造物の特徴  
執筆者: info
発行日付: 2006/9/11
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 木曾平沢地区の建造物は、漆工を行なう町として多くの特徴を持っているといえます。

敷地には、街路に面してアガモチと称する空地を取って主屋を建て、中庭を介して漆塗の作業場である塗蔵を配し、その奥に離れや物置などが続きます。これらの主屋や塗蔵は、各敷地においてほぼ同じ位置にあり連たんしています。さらに、主屋は敷地間口いっぱいに建てずに隣家との間に余地を取り、塗蔵への通路とする例が多く、隙間無く主屋が連続する町並みとは異なった様相を呈しています。

主屋は、中二階建あるいは本二階建の切妻造平入でかつては板葺石置屋根でしたが、現在では亜鉛鉄板葺となっています。間口は三間が標準的規模で、平面は南側の通り土間に沿って表からミセ、オカッテ、ザシキが一列に並ぶ一列三室を基本としますが、敷地間口の広さによっては二列六室の平面にもなります。ただし、敷地奥への通路を有する場合には、通常土間を奥まで通さずに敷地奥への通路との間に戸口を設けます。中山道沿いの主屋では、近代以降、ミセの床を撤去し店舗とする例が多く見られますが、金西町では少数にとどまっています。

塗蔵は、二階建、置屋根の土蔵造で、湿度と温度を保てるという漆塗の作業に適した建物といわれています。内部は、一、二階ともに板敷の一室空間としていますが、二階では一階から埃が進入することのないように、階段を間仕切るようにしています。一階で下地付けや研ぎの作業が、二階では埃を極端に嫌う中塗や上塗が行なわれます。このような塗蔵は、奈良井宿に数棟見られるだけでほかに例がなく、漆器生産で生計を立ててきた木曾平沢を特徴づける建物といえます。塗蔵のほかにも、この地域でホウゾウ蔵と称される一般的な物を収納するための土蔵もありますが、塗蔵が開口部を大きく取り引戸とする点のほかは、白漆喰塗の大壁造で共通しています。

 
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木曾平沢町並み保存会 広報部会