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漆工町 木曾平沢: 4.保存地区選定に至る経緯  
執筆者: info
発行日付: 2006/9/11
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 昭和53年に木曾平沢と隣接する奈良井が、近世の宿場町の景観を顕著に残しているとして、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。この選定を契機に住民による町並み保存運動は、文化財保護をそのひとつの核として新たな町づくりへと発展しました。

 いっぽう木曾平沢は、近代においても漆器産業の面で全国的にも認められる産地として発展してきました。昭和24年には、旧通商産業省より重要漆工集団地の指定を受けました。また、昭和49年に制定された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」により、翌年に

同省より木曾漆器が伝統工芸品に指定されました。さらに、昭和45年に完成した木曾漆器館がはじめた、木曾漆器の製作用具や製品などの民俗文化財の収集事業によりまとめられた3729点の資料が、平成3年に国の重要有形民俗文化財に指定されました。

これらの漆器の技術や歴史としての検証が実を結ぶにつれ、住民はこれらの文化を育んだ地域に目を向けはじめました。それが隣接する奈良井で行なわれている、町並み保存運動でした。行政はそれらの動きと連携し、平成14年に町並み保存に特化したセクションを設置しました。翌年には、木曾平沢町並み保存推進委員会が組織され、伝統的建造物群に関する学習会、先進地視察研修、町並み講演会などを実施するに至りました。

このような、住民と行政の協働の成果として、文化庁の指導を受けながら平成15・16年の2ヵ年にわたり、独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所に依頼し、漆器の町木曾平沢を対象に伝統的建造物群保存対策調査が、町並み保存推進委員会の尽力の元に実施されました。この調査は、『木曾平沢−伝統的建造物群保存対策報告−』として平成17年3月に刊行されました。その中で、木曾平沢の漆工に立脚した文化財としての町並みの特性が明らかにされ、さらに今後の保存と利活用について提言がなされました。

塩尻市では、平成17年度に住民合意が得られたことを受け、文化庁、長野県との協議、市議会、教育委員会及び伝統的建造物群保存地区保存審議会の審議を経て、教育委員会により平成17年11月22日に、保存地区とその地区の保存整備に関する基本方針となる保存計画を決定しました。この決定の報告を受けた文化庁では、国の文化審議会に諮問いただき平成18年4月21日に、塩尻市木曾平沢伝統的建造物群保存地区の選定が、文部科学大臣に答申されるに至りました。さらに、7月5日に官報告示がなされ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
 
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木曾平沢町並み保存会 広報部会